一般社団法人 日本整形内科学研究会

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【講義資料・講義動画の公開】第8回 JNOS ウェビナー[Web Seminar] (2020年6月20日[土]開催) - お知らせ

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2020年6月20日(土) に第8回 JNOSウェビナー[Web Seminar] (案内および抄録はこちら)を開催いたした。

これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。

概要:第8回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義

第8回JNOSウェビナーのテーマは「オンラインセミナーおよび研究発表のための資料作成術」のもと開催しました。

本テーマのもと、全3回のウェビナーを予定しており、今回は第1回目でした。

  • 第1回オンラインセミナーおよび研究発表のための資料作成術~総論、知的財産権としての著作権、著作物の利用方法~ [2020年6月20日(土)] 案内・抄録はこちら
  • 第2回オンラインセミナーおよび研究発表のための資料作成術~著作物の利用検討前のステップ:安全保障貿易管理・個人情報保護・産業財産権を中心に~[2020年7月18日 21:00~] 案内はこちら
  • 第3回オンラインセミナーおよび研究発表のための資料作成術~著作物のライセンス検索技術、著作物性に応じたリライト技術を中心に~[2020年8月22日 21:00~]

また、今回はJNOS初のYou tube liveによる一般公開といたしました。

約60分の講義に続き、25分程の質疑応答の時間を通して盛況でした。

  • 座長 今北英高先生による司会のもと、会長木村裕明先生による開会の挨拶を経て、小林只先生による講義が行われました。
  • 講義はマーカーペンを使いながら丁寧に説明が続き、あたかも視聴者はマンツーマンで受講できたかのようでした。
  • 第4次産業革命時代で加速する「情報・コト」への価値の増大により、財産としての情報管理の重要性が増していることを、違法コピーの例、世界企業におけるGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の位置づけと推移、JASRACと音楽教室の訴訟例などを例に、紹介されました。
  • そして、国家資格である2級知的財産管理技能士の資格も有する総合診療医という希有な立場から、
    • 医療者がオンラインセミナー・研究発表する上で特に注意すべきコンテンツ管理に関する事項
    • 知的財産権の基本的分類、および著作権等に関する基礎的知識
    • 講師の小林只先生オリジナルの著作物利用のための、以下2つのフローチャート(図参照)「その資料は利用可能か?」による実務に関して解説。
      1. 著作物の利用 フローチャート① 著作権の確認以前の確認事項→第2回(次回)で主に解説予定
      2. 著作物の利用 フローチャート② 著作物の利用方法→第1回(今回)で詳述
    • 著作物の権利範囲の確認方法(今回は特に、Creative common licenseの考え方を主に紹介)
    • 著作物の利用時の代表的な例外規定(営利を目的としない上映等(著38条1項~5項)、私的利用(著30条1項)、映り込み等(著30条2項)、引用(著32条1項)、学校の授業(著34条))について具体例を紹介しながらの解説。
      • 注意点としては、以下も解説されました。
      • 営利を目的としない上映等(著38条)は「上演、演奏、上映、口述、放送の伝達、貸与」に限定されており、「公衆送信(インターネットの利用)、複製」には厳密には適応されていないこと。
      • 非営利であれば、何でも引用提示で利用可能ではないこと(例:公開されている論文でも営利行為なら図1つ数十万円、非営利行為でも数万円を請求されることは珍しくありません)。
    • 結論としては、以下方針の概要が提示されました。

【まとめ】
オンラインで実施されるセミナー・研究発表においては、以下で対応する必要があります。 
①自身の著作物(第12回ウェビナー参照:作図法)    
②クリエイティブコモンズの資料(Public domain含む)
③引用、または転載の許諾済みの資料        

上記のみで対応しきれない場合でも、以下の2点を最低限守ることが「”いわゆる”フェアユース」の観点からは重要になります。
④非営利                     
⑤権利者の利益を減少させないこと 

【補足説明】動画 35:49~
厳密には、著38条1項は「上演、演奏、上映、口述(朗読等)」の4つに限定。著38条2~5で「放送の伝達、貸与」も含む。つまり「公衆送信(インターネット)」「複製」は適応されません。オンライン発表では38条は基本的に活用できないため、別の手法(上記まとめ参照)を活用する必要がある。

  • 質疑応答では、学会・研究会のオンライン運営時の具体的注意点について、実際の運営上の悩みを例にして議論しました。

 


動画公開:第8回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義

第8回JNOSウェビナーの動画は、You tube(JNOS公式アカウント)で公開しています。

【注意事項】本資料の二次利用について

  • 本講義は、JNOSの非営利活動の一環として上記の如く、YouTubeで公開しております。
  • 講義の最初と最後にも強調して説明がありましたが、本講義内容は、一般論および解釈法律解釈などを含むデリケートな内容であるため、利用は「クリエイティブコモンライセンス 表示-非営利-改変禁止 4.0 国際(CC BY-NC-ND 4.0)のライセンス範囲で許諾します(非営利・改変に関するルールは厳格に扱います:詳細は講義内を参照下さい)。範囲外での無断利用を見つけた場合は厳格に対応致します。なお、当会のホームページに掲載された内容は、特別な記載がない限り、ページ末尾にも記載されています通り「All right reserved」です。
  • 本講義内容の引用利用時の推奨表記は以下になります。
    「小林只. 第1回オンラインセミナーおよび研究発表のための資料作成術~総論、知的財産権としての著作権、著作物の利用方法~ 一般社団法人日本整形内科学研究会(JNOS)第8回ウェビナー. 2020年6月20日. 最終アクセス 〇〇年〇〇月〇〇日」
  • 上記ライセンス利用範囲を超えて、ご利用されたい場合は、利用目的を明確に記載した上でJNOS事務局へお問い合わせ下さい(問い合わせ先)。
  • 学会・研究会などの安全かつ適切な運営のために有効利用されることを期待しておりますが、二次利用に対する責任は利用者が負うものとします。
  • 本講義内容に、解釈不備などが判明した場合は、適宜表示修正致します。

質疑応答[目次]:第8回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 

  • 本ウェビナーの質疑応答の動画は非公開となります。
  • 専用フォーラム内でディスカッションの機会を設けております。

入会案内 

当会の入会はこちらから。