一般社団法人 日本整形内科学研究会

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【講義資料公開・報告】第15回 JNOS ウェビナー[Web Seminar] (2020年10月3日[土]開催) - お知らせ

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2020年10月3日(土) に第15回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたした。

これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。

概要:第15回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義

第15回JNOSウェビナーは「ファシアを含めた運動器の基礎と運動効果」をテーマに開催しました。

今回は当会ウェビナーの基礎研究ウェビナーの第1弾でした。JNOSとしては、fasciaという言葉だけなく、より具体的に肉眼解剖的、そして組織学的な構造と病態をイメージできるための素晴しいウェビナーでした。講師は以下2名でした。

  • 今北 英高 (日本整形内科学研究会 理事 畿央大学大学院 健康科学研究科教授):研究室のHP
  • 金村 尚彦 (埼玉県立大学 大学院 保健医療福祉学研究科教授):研究室のHP

学術局長・小林只先生による開会の挨拶の後、今北英高先生が以下の内容を講義されました。

  • fasciaの定義(Fascia system, A fascia, fibrils)、結合組織を構成するプレーヤー「細胞、線維、基質」についての概説。
  • fasciaの基礎研究に関する国際的な動向について概説
  • 自身の動物実験における、fasciaと水の不思議な関係、そしてヒアルロン酸の役割などを説明。

その後、金村先生が以下の内容を講義されました。

  • 膝関節の損傷モデル(例:膝前十字靱帯損傷モデル)を例に、組織の修復において、膝関節の不安定性が影響すること。
  • 組織学的研究による組織修復のメカニズム

講義に続き、副会長洞口敬先生、副会長銭田良博先生を加えて、活発な質疑応答がされました。

座長小林先生による閉会の挨拶では、以下の要点が提示されました。

  • 関節内の治療と、関節外組織の治療は深く関連しており、両者とも重要である。
  • 関節外組織を構成するfasciaの治療は、全身のアライメントの観点、関節外組織の癒着や柔軟性改善などによる関節不安定性への対応として重要である。

 


動画公開:第15回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義・質疑応答

第15回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です

  • 前半の講義動画(70分)
  • 質疑応答・ディスカッション(20分程)
  • 専用フォーラム内でディスカッションもあり。

入会案内 

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