一般社団法人 日本整形内科学研究会

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【講義資料公開・報告】第27回JNOSウェビナー「軟部組織の痛みに対する徒手療法と運動療法①~Fasciaという組織と向き合って~」(2021年4月24日[土]開催) - お知らせ

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2021年4月24日(土)  に第27回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催しました。今後も、隔週で継続予定ですので、ウェビナー スケジュールをご参照ください。

これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。

概要:第27回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義

今回は「治療技術分野」の「軟部組織に対する徒手療法と運動療法 ① ~Fasciaという組織と向き合って~」というテーマの下、以下のメンバーで開催しました。

  • 講師:当会理事・関西ブロック副部長 辻村孝之先生(滋賀県長浜市 フィジオ、滋賀医科大学附属病院 学際的痛み治療センター)
  • 座長:銭田 良博先生 (日本整形内科学研究会 理事・副会長・運営管理局長・株式会社ゼニタ 代表取締役社長)となります。
  • コメント:今北英高(畿央大学・JNOS理事)、小林只(弘前大学・JNOS理事)

今回は軟部組織の痛みに対してFasciaに注目し、治療者が抑えておきたい基礎的知見およびリハビリテーション医学概論、徒手的Fasciaリリースの考え方、直接法・間接法の分類など第1回日本ファシア会議(リンク)の内容を発展させたテーマを扱いました。

fasciaの発生学的知見、基質含む細胞外マトリックスの特性、「A fascia」という臓器への介入特性、などを力学的・病態的な検討を、徒手療法の観点からの謎解きを試みました。まだ荒削りな論理や推論も多い現状ではありますが、徒手治療の分野が宗教ではなく科学の観点で歩みを進めていることの一端を紹介し、理学療法士の方はもちろん、その他の多職種の先生方との連携に繋げるための機会を提供しました。

当日は、Zoomウェビナーの質問機能(リアルタイム投票機能)も使いながら、視聴者とインタラクティブな運営を実施しました。

 


動画公開:第27回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義

第27回JNOSウェビナーの動画およびディスカッション(約90分)は、会員限定公開です.

  • 専用フォーラム内でディスカッションもあり。

【質疑応答】

  1. ご講演のなかで骨盤の回旋がでる患者さんに大腰筋にアプローチしたということですが、大腰筋は深部にあります。表層からどのようにアプローチしたのですか?
  2. 手技において、低速と高速の手技の使い分けは?
  3. 治療対象の「層」の区別はどのようにされていますか?
  4. 高速のテクニックは、どのような観点で使っていますか?
  5. トリガーポイントや筋硬結に関連した異常は、構造的に「どこ」にできることが多いと思われますか?

入会案内 

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