一般社団法人 日本整形内科学研究会

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【開催報告】第71回 [治療技術の学習] 最先端シリーズ ~血管と痛み~ 第1回(2023年6月10日開催) - お知らせ

【開催報告】第71回 [治療技術の学習] 最先端シリーズ ~血管と痛み~ 第1回(2023年6月10日開催)

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2023年6月10日(土) に第71回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたしました。

2023年9月17日(日)~18日(月・祝日)に、対面実技セミナーである「エキスパートセミナー in 前橋(群馬)」を3年ぶりに開催予定です(詳細、告知は後日)。

そこで、今回は「治療技術の学習」分野をテーマに、「最先端シリーズ ~血管と痛み~ 第1回」と題したウェビナーとして、血管と痛みの関連性について、血管リリース(血管周囲のハイドロリリース)の適用と実践を扱います。末梢神経をターゲットとした治療では辿り着けない領域を可視化し、座長の小林先生の適宜解説とディスカッションを交えながら、その治療戦略を提案に至りました。

特に、黄色靱帯と椎間関節の接合部ともいえる、木村先生発案の腰痛治療の新しい治療部位・FFポイントについては、参加者一同、驚愕かつ論理的にも、従来気が付いていなかったポイントであり、衝撃をうけました。

パッシブリリースも、実際の治療動画を交えて、ご紹介頂き、ハイドロリリースとサイレントマニピュレーションの間としての位置づけを整理しました。

例えば、パッシブリリースの位置付けは、授動術をやるにはリスクが高い患者(抗血小板薬、抗凝固薬内服中の患者、腱板断裂後の患者、骨粗鬆症が強い患者、神経根ブロックにリスクがある場合など)で素晴しい適応となります。また、鍼治療の掃骨治療、雀啄(じゃくたく)治療の西洋医学板であるAcupotomyの研究論文も最近増え(Pain系のトップジャーナルにも、RCTなどが掲載される手技)ておりますが、これとの位置づけも新しく整理できました。

パッシブリリースの概念、血管リリース手技については、2021年の書籍で既に紹介しています。今回、数年の経験値を重ねた知見をご紹介いただきます
書籍 日本語:fasciaリリースの基本と臨床 第2版 2021(文光堂):https://www.bunkodo.co.jp/book/D8KNZYSIFX.html 
・パッシブリリース:P112 (徒手的リリース☓注射リリースの同時実施のリリース手技をPassivie manipulation with hydroreleaseとして紹介、2023年に木村らが「パッシブリリース」と呼称化した)
・血管リリース:P75-76

本シリーズ全体の目次は以下になります(第1回では、以下赤文字部を扱いました。第2回、3回と続きます。)。

講演予定 疼痛治療最前線 (第1回の今回で扱った内容は以下の太字

イントロ|ハイドロリリースの更なる応用〜ハイドロダイセクションとは違います〜

① 日本発血管治療

1.末梢神経だけでは取れない痛み

2. 内から攻める、外から攻める

3. 足底腱膜炎ってただの浮腫?

4.手足の治療はワンパターン

5.膝治療4分割の法則

② 血管リリース+パッシブリリース

1.驚きの可動域改善 パッシブリリース vs サイレントマニュピレーション

2.曲がった腰を伸ばしましょうプロジェクト

③ 血管リリース+プロロセラピー

1.リジェネレーション 相性抜群

2.変形性膝・股関節症  その手術本当に必要?

④ 血管リリース技術編

1.直球はほとんど投げません。交差法vs平行法

2.練習器具開発中

⑤ 血管リリース+プロロセラピー+パッシブリリース

1.難治性の凍結肩に対して

2.膝治療の究極?

⑥ 黄色靭帯研究 黄色靭帯雀啄リリース|効くのは脊柱管狭窄症だけじゃないよ〜

講義動画は会員公開:第71回 JNOSウェビナー

第71回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です。

  • 講義1 70分
  • 質疑対応・ディスカッション 20分

この半年前より開始した、当会ウェビナーの目玉でもある、リアルタイムチャット(並列解説)のテキストについても、アーカイブで共有するようにしました。是非、臨場感を感じて頂ければ幸いです。ライブ参加も、どんどんブラッシュアップしていますので、楽しみに下さい。

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