一般社団法人 日本整形内科学研究会

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【開催報告】第74回 [治療技術の学習] 症例ディスカッション~鍼灸院に通う患者を多職種で共有しよう~(2023年7月22日開催) - お知らせ

【開催報告】第74回 [治療技術の学習] 症例ディスカッション~鍼灸院に通う患者を多職種で共有しよう~(2023年7月22日開催)

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2023年6月24日(土) に第72回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたしました。

今回は「治療技術の学習」分野をテーマに、「症例ディスカッション~鍼灸院に通う患者を多職種で共有しよう~ 」と題して、主に鍼灸院に通われている患者さんについて、総合診療医である座長・小林先生の司会の元、医学的ディスカッション、地域資源を活用した連携について、広く議論しました。

  • 講師:国生 浩久先生(日本整形内科学研究会 理事、ひろ鍼灸院 院長(鹿児島県鹿児島市))
  • 司会・座長:小林 只(日本整形内科学研究会 理事・学術局長、弘前大学医学部附属病院総合診療部 学内講師、1級知的財産管理技能士、AIPE認定 知的財産アナリスト(特許/コンテンツ)

当日の内容は、以下です:

【目次】

1) 前回webinar(リンク)で取り上げた線維筋痛症の患者の後日談 

2)過敏性腸症候群の高校生の患者 

3)慢性腰痛患者のご相談(脊髄刺激療法のコードが埋め込まれた私自身初のケース)

4)振動療法について、論文を交えての考察

 

講義動画は会員公開:第74回 JNOSウェビナー

第74回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です。

  • 講義1 70分
  • 質疑対応・ディスカッション 20分

2022年夏より開始した、当会ウェビナーの目玉でもある、リアルタイムチャット(並列解説)のテキストについても、アーカイブで共有するようにしました。是非、臨場感を感じて頂ければ幸いです。ライブ参加も、どんどんブラッシュアップしていますので、楽しみに下さい。

以下、チャットの例

  • 起床時の痛み 鑑別:(いびき)睡眠時無呼吸症候群(頭痛の有無は?)、炎症性疾患・関節リウマチ(抹消の間接の痛みは?)
  • メモ:鍼灸師が、チェックする内服薬3種類:血サラサラ関係、糖尿病、睡眠薬
  • 情報提供: 第33回のウェビナーは、JNOSのYouTubeで一部公開していましたね: 「第4回 メタファシリテ-ション・事実質問法~多職種実践・症例~」 https://www.jnos.or.jp/archives/information/5020
  • 症例2 過敏性腸症候群 IBS 診断基準:ROMA Ⅳ基準 腹痛が最近3ヶ月のなかの1週間につき少なくとも1日以上を占め 下記の2項目以上の特徴を示す (1) 排便に関連する (2) 排便頻度が変化に関連する (3) 便の形状が変化に関連する
  • メモ: 1)本当にIBSか? ・授業中にトイレに行っていたか? いいえ→IBSっぽくない。 ・鑑別:楽しみの時でも、症状でる→炎症性腸疾患も鑑別(クローン病ほか) ・IBSではない場合、鑑別:ACNES(腹壁前皮神経障害)、腸間膜脂肪組織のコリ、大腰筋のMPSなど。 2)地域資源を知る:学校の保健室、スクールカウンセラーほか
  • 脊髄刺激療法ハンドブック https://www.municipal-hospital.toyohashi.aichi.jp/files/pdf/department/noushinkei_geka/n7_2.pdf
  • 元論文 https://www.science.org/doi/10.1126/scitranslmed.abe8868
  • 著者らのWyss研究所のサイトが出したニュース記事 https://wyss.harvard.edu/news/massage-doesnt-just-make-muscles-feel-better-it-makes-them-heal-faster-and-stronger/
  • 物理療法としての、振動療法について、注意は1点:振動病(リンク) 「特に、林業における振動障害として問題にされてきたのがレイノー現象(蒼白現象)です。この現象は、振動へのばく露が続き、寒さを感じるときに現れやすいとされています。刈払機等の機械から伝えられる振動のうち、低周波振動は骨・関節に、また、高周波振動は循環器系により多くの割合で影響するといわれています。」

 

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