
第116回 ウェビナー[治療技術の学習] 整形内科学的な臨床活用法(基礎編)~スポーツにおけるスローイング動作&スイング動作を例に~
一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2026年1月10日(土) に第116回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたします。
今回のテーマは治療技術の学習として「スポーツにおけるスローイング動作&スイング動作と 整形内科学的な臨床活用法(基礎編)」となります。
[概要]
1. 動作分析と基礎理論(ファシアメモリー仮説)
講演ではまず、寝返り動作、スクワットなどの基本動作について、OKC (Open Kinetic Chain)(開放性運動連鎖)とCKC (Closed Kinetic Chain)(閉鎖性運動連鎖)について概説されました。OKCは手足が空中で自由に動く(例:レッグエクステンション)、CKCは手足が床などに固定され負荷がかかる(例:スクワット、プッシュアップ)運動を指し、目的(単関節の強化か全身連動か)やリハビリの段階に応じて使い分けられ、CKCは全身協調性や安定性向上に、OKCは特定の筋肉のピンポイント強化に適しています。これは、スポーツでも生活動作でも同様です。トイレの動作を15段階に分類して評価することと、投球フェーズを、選手の言う表現を精密に評価することは同じです。勝手に、パターンに当てはめて分類することで対応しきれない、それがパフォーマンスが高い選手であり、生活動作では職人・玄人というものです。痛みの原因を特定するための臨床プロセス(問診→動作観察→触診→エコー)を解説しました。特に、痛みの質(収縮時痛、伸張時痛、短縮時痛)を見極める重要性が説かれています。理論的背景として、JNOS学術集会でも木村裕明先生が提唱されている「ファシアメモリー仮説」が提唱されており、繰り返される機械的ストレスがファシア(筋膜等)内の細胞にエピジェネティックな変化(記憶)をもたらし、これが慢性疼痛や組織の硬化、鍼治療における「得気(鍼が組織に掴まれる感覚)」の正体である可能性についても紹介ありました。
2. 競技動作のメカニズムと障害
スイング動作: 野球のスイングを例に、フェーズごとの身体の動きを分解。特にインパクトからフォロースルー期において、リード脚の膝に加わる「回旋+圧縮+内反/外反ストレス」が半月板損傷の好発要因となるメカニズムについて詳細に説明。
スローイング動作: 肩関節の基本運動の解説から始まり、並進運動から回転運動への転換や、下肢から体幹、上肢へとエネルギーを伝える運動連鎖(キネティックチェーン)の重要性を強調。肩や肘の局所的な痛みであっても、その背景にある股関節や体幹機能の不全を見逃さない視点が必要です。
3. エコー評価と治療アプローチ
「動作が悪い理由を医学的に裏付ける」ためにエコー評価が推奨されています。肩・肘・股関節・膝・体幹の各部位において、着目すべき具体的な解剖学的構造(腱、滑液包、ファシアの重積など)とその臨床的意義がリスト化されて提示されました。
治療に関しては、Fasciaリリース(ハイドロリリース、鍼、徒手療法)の原理を「癒着の剥離」ではなく、ファンデルワールス力含め、「分子間力の変化」として解説。組織の深さや繊維の配向性を考慮した上で介入し、単に治すだけでなく、動作再学習を通じて「再発させない」コンディション作りを目指す一貫したマネジメントの重要性が結論づけられています。
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- 講師
- 銭田 良博先生 (日本整形内科学研究会 理事・副会長・運営管理局長、株式会社ゼニタ 代表取締役社長 (愛知県名古屋市)
- 座長・司会
- 小林 只先生(日本整形内科学研究会 理事・学術局長、弘前大学医学部附属病院総合診療部 学内講師、株式会社アカデミア研究開発支援 代表取締役社長、1級知的財産管理技能士、総合診療医)
開始は20時00分となりますのでご注意ください。(参加開始は19時40分)
詳細は下記をご参照ください。多くの方のご参加をお待ちしております。
第116回 JNOSウェビナー[Web Seminar]
| 日時 | 2026年1月10日(土) 19:40(参加開始) 20:00(ウェビナー開始) 21:30(終了)
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| 参加申込開始・締切 |
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| 主催 | 一般社団法人日本整形内科学研究会(Japan Non-surgical Orthopedics Society; JNOS) |
| 参加資格 |
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| タイムスケジュール(予定) |
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| 申し込み方法 |
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| その他 |
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| 問い合わせ先 | 一般社団法人日本整形内科学研究会 お問い合わせフォーム |

















