一般社団法人 日本整形内科学研究会

一般社団法人 日本整形内科学研究会

第126回 ウェビナー [治療技術の学習 ] ファシア・整形内科の基本からシリーズ こむら返りの総合診療 ~局所、代謝、筋・ファシア~ - お知らせ

第126回 ウェビナー [治療技術の学習] ファシア・整形内科の基本からシリーズ こむら返りの総合診療 ~局所、代謝、筋・ファシア~

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2026年6月27日(土) に第126回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたします。

今回のテーマは治療技術の学習として「ファシア・整形内科の基本からシリーズ こむら返りの総合診療 ~局所、代謝、筋・ファシア~」となります。

  • 講師
    • 小林 只先生(日本整形内科学研究会 理事・学術局長、弘前大学総合地域推進学講座 講師、株式会社アカデミア研究開発支援 代表取締役社長、1級知的財産管理技能士、総合診療医
  • 司会・座長
    • 今北 英高 (埼玉県立大学 保健医療福祉学部理学療法学科 学科長 大学院保健医療福祉学研究科 教授

【抄録】

本ウェビナーでは、「こむら返りって何故、糖尿病患者に多いのか?」という日常診療で頻繁に遭遇する問いを、整形内科学およびプライマリ・ケアの視点から捉え直す。こむら返りは、患者が「つる」「固まる」「痛い」「夜中に起きる」など多様な言葉で表現する症状であり、その認識は十人十色である。したがって、まず重要となるのは、患者の訴えを言葉の印象だけで処理せず、いつ、どこが、どのように、どの動作や状況で生じるのかを事実ベースで確認することである。

本講演では、診断を「解剖・病態・誘因」の三要素から整理する。すなわち、どこに起きているのか、どのような現象が起きているのか、何が原因または誘因となっているのかを分けて考える。こむら返りの場を下腿に限定せず、腓腹筋、ヒラメ筋、長母趾屈筋、後脛骨筋、腓骨筋群、前脛骨筋などの構造と、それらを包み、つなぎ、滑走させるファシアの存在を確認する。ファシアは単なる膜ではなく、身体を立体的に包み、連結し、固有受容や疼痛にも関与するネットワーク構造として理解される。

こむら返りの発生機序については、大きく二つの観点から考える。第一は、物理要因としての「ひっかかり」である。ファシアの滑走性や伸張性が低下すると、筋や神経、血管、周囲組織の動きが妨げられ、局所の機械的ストレスや筋紡錘への刺激を介して、反射的な筋収縮、すなわち“つる”現象が生じうる。姿勢、動作、アライメント、局所の瘢痕、浮腫、靴や寝具なども、この物理要因を増悪させる因子となる。

第二は、代謝要因としてのATP不足である。筋の収縮だけでなく弛緩にもATPが必要であり、弛緩には収縮以上に十分なエネルギー供給が求められる。糖尿病患者では、末梢循環障害、神経障害、筋代謝の変化、脱水、電解質異常、低酸素、ビタミン不足、鉄欠乏、マグネシウム不足、ビタミンB1不足などが重なり、局所または全身のATP産生・利用に影響する可能性がある。特に、虚血、静脈うっ滞、リンパ鬱滞などの局所要因と、酸素、電解質、ビタミン、ホルモンなどの全身要因を分けて考えることが重要である。

さらに本講演では、症例を通じて、血液検査、局所評価、姿勢・動作評価、装具、ストレッチ、マッサージ、トリガーポイント注射、ハイドロリリース、ファシアへの介入、漢方薬・西洋薬などをどのように組み合わせるかを検討する。こむら返りを「よくある訴え」として片づけるのではなく、解剖学的な場、ファシアを含む物理的要因、ATPを中心とする代謝的要因から整理することで、糖尿病患者の症状をより具体的に理解し、実践的な対応につなげることを目指す。

開始は20時00分となりますのでご注意ください。(参加開始は19時40分)

詳細は下記をご参照ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

第126回 JNOSウェビナー[Web Seminar]

日時2026年6月27日(土) 19:40(参加開始) 20:00(ウェビナー開始) 21:30(終了)    

  • セミナー開始は20:00になります。
  • 19:40-20:00は全員のの機材調整・使用方法説明の場となります。
必要環境
  • Windows PC , Mac, スマートフォン, タブレットなどzoom ウェビナーに接続ができる端末
  • 使用ソフト:zoom 
  • 事前にZoomの動作確認をした上でご参加ください。
  • 詳細の接続方法等は参加受付後に個別にメールいたします。
定員
  • 80名 (先着順)
費用
  • 会員:無料
  • 非会員:5,000円(税込み)
    • 当会は適格請求書発行事業者登録ではありません。
参加申込開始・締切
  • 開始:受付開始済
  • 締切:2026年6月24日(水)20時 
主催一般社団法人日本整形内科学研究会(Japan Non-surgical Orthopedics Society; JNOS)
参加資格
  • 以下のいずれか
    • 当会会員
    • 当会非会員の医療系資格所持者
申し込み方法
  • 会員と非会員で申込み方法が異なりますので、ご注意下さい
    • JNOS会員:会員専用コミュニティーサイトからお申込み
    • JNOS非会員:専用予約システムからお申込み(クレジットカード決済)
その他
  • 以下に、ご了承の上でお申し込みください。
    • 参加者による、セミナーの静止画/動画撮影、録音は禁止です。
    • セミナーの内容はJNOSにて会員の学習資料として収録され、後日会員フォオーラムに掲載予定です。また、収録動画は編集後に配信・販売される可能性があります。
    • 機材の不具合等により正しく試聴ができない場合などの補償はございません。
    • 必ず前日までに機材の事前準備・確認をしてください。
    • 一台のPCで参加登録された複数の方がセミナーに参加・視聴することは可能ですが、参加登録されていない方は参加・視聴することはできません。
    • 一人の参加者が複数のデバイス(例:windows と Mac)で接続することはできません。
    • 申し込み後に欠席される場合は、必ずキャンセル処理(又は事務局への連絡)をお願いします。無連絡の欠席は今後のイベント申し込み時の承認可否判断に反映されます。
    • 内容は都合により予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。
問い合わせ先一般社団法人日本整形内科学研究会 お問い合わせフォーム