一般社団法人 日本整形内科学研究会

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【講義資料公開・報告】第23回 JNOS ウェビナー[Web Seminar] (2021年2月20日[土]開催) - お知らせ

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2021年2月20日(土) に第23回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催しました。

これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。

今回で、ちょうと1年間ウェビナーを実施してきたことになります。1年間の締めは、当会の看板医師である木村裕明会長と小林只学術局長によるセミナーでした。

概要:第23回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義

第23回JNOSウェビナーは、「治療技術」分野で、「Dr.木村&小林 肘外側部痛症候群へのエコーガイド下fasciaハイドロリリース~応用編~」をテーマに開催しました。

座長は、当会学術局長 小林只先生(弘前大学医学部附属病院総合診療部学内講師)で、講師は小林只先生、および当会会長 木村裕明先生(木村ペインクリニック院長)、当会理事 黒沢理人先生(トリガーポイント治療院院長)、鈴木茂樹先生(木村ペインクリニック 理学療法士)、浅賀亮哉(木村ペインクリニック 理学療法士)、堀米秀法先生(木村ペインクリニック 鍼灸師)でした。

肘に関する過去のJNOSウェビナーは以下になります。本シリーズでは「中級者・上級者」対象とした診療ノウハウを扱いました

今回は具体的には、以下の内容を扱いました。木村ペインクリニックスタッフらによるオリジナルイラスト、肉眼解剖のデータ、治療手技はもちろんのこと、小林只先生の複数アングルからの動作分析のライブ動画は圧感でした。

【応用編②(今回)】

  1. 肘外側部痛の概要(前回の続き):木村裕明
    ① 関節内
    ② 関節外
    A. 伸筋群の骨付着部の治療:炎症性病態、非炎症性病態
    B. 伸筋群の環境改善(筋収縮の効率化)→補足説明(今回)
    C. 関連痛の治療(胸郭出口症候群TOS、頚肩部を中心に)
  2. 肘外側部痛の評価:鈴木茂樹、浅賀亮哉(今回は、e, f, ,g, h について主に解説[a~dは第1回で説明済])
    1. 可動域評価
    2. 圧痛評価
    3. 整形外科的テスト
    4. Nerve tention テスト
    5. Dermatome
    6. Angiosome
    7. Venosome
    8. 胸郭出口症候群(TOS)に対するテスト
  3. 【Live】肘外側部痛の評価~生活動作の緻密な分析による発痛源・悪化因子~:小林只
  4. 肘外側部痛の治療(エコーガイド下fasciaハイドロリリースを中心に):木村裕明
    →小林先生の評価に対応した治療手技について、木村裕明先生の膨大な経験から導き出される、頻用治療部位に関して紹介。
  5. 質疑応答(詳細は以下)
  6. 症例紹介:大腿後面(ハムストリングス)の柔軟性低下が肘外側部痛の原因であった投手(野球)の症例(浅賀亮哉)
  1.  

講演後は、会員内外からの活発な質疑応答で大変盛り上がりました。

 


動画公開:第23回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義・質疑応答

第23回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です

  • 前半の講義動画(70分)
  • 質疑応答・ディスカッション(20分程)
  • 質問1:「前ならえ」動作の評価において、肘内側部の痛みも訴える場合の発痛源の考え方は?
  • 質問2:治療部位が複数ある場合、治療の順番はどのように考えればよいでしょうか?
  • 質問3:脂肪体へのハイドロリリースにはステロイドを使用されているのでしょうか?また、使用する場合は、その狙いは何でしょうか?
  • 質問4:末梢神経へハイドロリリースを実施する場合、どのような順序で治療していきますか?特に、ダブルクラッシュ症候群などの場合、治療の順序を事前に決めていますか?
  • 質問5:腋窩部の脂肪組織(脂肪体)のハイドロリリースを実施するような拘縮肩や凍結肩の患者には、どのような臨床症状がありますか?
  • 質問6:鍼灸治療について、末梢神経自体(神経周膜など)の治療と、末梢神経を絞扼させている原因の筋の治療の2つがあるとして、どちらが安全で効果的ですか?
  • 質問7:脂肪体へのハイドロリリースについて、脂肪体のうち具体的な狙い所(ターゲット)を教えて頂けますか?
  • 症例紹介:大腿後面(ハムストリングス)の柔軟性低下が肘外側部痛の原因であった投手(野球)の症例(浅賀亮哉)
  • 専用フォーラム内でディスカッションもあり。

入会案内 

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