一般社団法人 日本整形内科学研究会(JNOS)では、「第6回学術集会」及び「第4回日本ファシア会議」を2023年11月25日(土)と26日(日)に開催します。
今回、開催方法について慎重に検討を重ねました。会員アンケートの結果、講演のみのセミナー場合はオンライン開催を希望する声が多かった為、今回もオンライン開催として参加者には後日収録動画を視聴していただくことも可能としました。
また、そのアンケートにおいては、より多くの実技セミナーの開催の希望もいただきました。それに伴い多くの実技セミナーも開催しておりますので、並行してご参加の検討をいただければと思います。
第6回 学術集会・第4回日本ファシア会議について
昨今の流れとして、引き続き、整形外科、麻酔科、ペイン、リハビリ、リウマチ・膠原病科、神経内科、産婦人科、泌尿器科、歯科など、多様な領域で、Fasciaが注目を浴びているのはもちろんですが、重要なことはFasciaそのものでなく、痛み等の治療を通して患者の症状の緩和をする事です。
その観点で、今回はテーマを「最新運動器診療の全貌を学ぶ ~ Fascia, 血管, 炎症, 免疫, 心理, 栄養 他 ~」設定して、幅広い治療方法について学ぶことを目的としたいと思います。
一方、当会の主な研究テーマであるFasciaに関しては、主に2日目午後に開催される「第4回日本ファシア会議」にて講演・議論をしたいと考えております。
今回はも従来の学術集会(第1回学術集会、第2回学術集会、第3回学術集会 、第4回学術集会、第5回学術集会)を上回る開催をしたいと考えております。
プログラム等詳細については現在調整中であり、開始時間、終了時間が多少変更になる可能性はありますが、下記の内容で開催が確定しましたのでご案内を申し上げると共に参加受付を開始いたします。(オンライン抄録等は後日順次掲載をしてまります)
- 参加申込みされていない会員と非会員は、アーカイブ動画は視聴できません。
- 参加申込をした会員向けに、当日急用等で欠席になった場合でも、当日の収録動画を一定期間視聴にするサービスを提供予定ですので、当日な急な予定変更によるキャンセル等にはご安心してお申込みください。なお、知的財産権・録画の質を鑑みて公開可能な動画に限ります。
大会パンフレット
大会長挨拶
日本整形内科学研究会第6回学術集会と第4回日本ファシア会議の合同会議を2023年11月25日(土)と26日(日)の両日にオンライン開催させていただきます。
さて、厚生労働省の国民生活基礎調査での有訴率ではトップ3が腰痛、肩こり、関節が痛むと運動器疾患が占めています。日本における超高齢化の現状を見ても、さらに運動器診療の質の向上、そして量が必要とされる時代になっています。手術治療が必要な疾患には、精度の高い術前診断、適切な手術治療、そして術後のリハビリテーションが必要なことは言うまでもありません。一方でプライマリ・ケアのセッティングで診るほとんどの患者さんは、手術治療の対象ではありません。多くの患者さんが痛みや痺れなどの症状に悩まされ、医療機関や治療院などの門をたたいてきます。レントゲンを撮って骨には異常ありません、あるいは年のせいです、痛み止め、湿布処方で終わり、ではなく何とか病因を究明し、治療、あるいは症状の緩和を施せるように、理論と実践の研究の場が日本整形内科学研究会であると思います。
2018年に、19番目の専門医として総合診療専門医研修が始まりました。今後日本の人口規模は縮小の一途をたどることは明白で、首都圏、県庁所在地以外が総へき地化していく流れにあります。そんな日本の現状で、健康寿命を延ばすことは圧倒的に重要で、そのためには地域の総合診療医が整形外科をはじめとする他科の医師、そして他の医療職とコラボレーションしながら運動器診療を行うことは必須ではないかと感じています。
近年、超音波診断装置(エコー)が小型化および画質が向上し、ベッドサイド、診察室で普通にプローブを当てることができるようになりました。高性能化したCTもMRIも、撮像部位を動かしながら撮影することはできません。エコーにより運動器構成体の見える化、そして他職種間での共通言語となった10年ではなかったかと思います。2010年に出版された「超音波でわかる運動器疾患−診断のテクニック (皆川洋至)」を皮切りに、様々な超音波を利用した運動器診療の学習書、コンテンツが続々と用意されてきています。また、SNSをはじめとするネットワーク、コロナで加速したオンライン学習や勉強会なども盛んに開催されるようになっています。そこで、今この時点で一度全体として見渡す、各分野の最新の知識技術を学ぶという意図でテーマを「最新運動器診療の全貌を学ぶ ~Fascia、血管、炎症、免疫、心理、栄養他~」とさせていただきました。
初日の11/25(土)夕より、木村裕明会長と動注療法の第一人者である奥野祐次両先生による対談を皮切りに、VRによる先進的なリハビリの取り組みを行っている原正彦先生に教育講演を行っていただきます。翌日11/26(日)は総合診療医の立場から慢性疼痛・慢性腰痛症や線維筋痛症などについて佐藤健太先生に、そして「100年歳まで歩ける社会をつくる」を実現するために活動している岡部大地先生に教育講演をしていただきます。そのあと、最新運動器の全貌として、谷掛洋平理事(谷掛整形外科)、中本達夫先生(関西医大)、須田万勢先生(諏訪中央病院)、森岡周先生(畿央大学)、銭田良博副会長(日本臨床リカレント教育研究センター(JCREARC))からそれぞれお話しいただきます。その後、運動器疼痛オーバービューとして小林只学術局長に教育講演IVにお願いいたしました。
11/26(日)午後からは第4回日本ファシア会議として、Fascia研究の歴史を小林只学術局長から、そして世界のFascia研究レビューを塩飽先生から講演いただきます。その後「出版記念シンポジウム 運動器リハビリテーションに役立つFasciaのみかた・とらえかた」と題して今北理事・渡邉監事を座長に辻村理事、銭田良博副会長、黒沢理人理事、逆瀬川雄介先生、半田瞳先生、青木啓一郎先生らOT、PTの先生方によるシンポジウムを行います。最後には「Fasciaに関するあれやこれや」ということで黒沢理人理事、木村裕明会長、谷村悟先生、川島清隆先生、天川淑宏先生にご登壇いただきパネルディスカッションを行う予定です。
まだまだ、分からないこと、解明すべきことがたくさんある運動器診療でありますが、現在分かっていることの全容、そしてこれから進んでいく方向がすこしでも見れるとわくわくするなと思い企画させていただきました。
オンライン上で皆様にお会いできることを楽しみにしています。
日本整形内科学研究会第6回学術集会・第4回日本ファシア会議 大会長 白石吉彦
プログラム詳細
- 上記パンフレットを参照願います。
抄録
詳細・申し込み
大会長 | 白石 吉彦(一般社団法人 日本整形内科学研究会 副会長・理事、隠岐広域連合立 隠岐島前病院 参与) |
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会期 | 2023年11月25日(土) 17:00~20:30 2023年11月26日(日) 08:30~17:10 ※現在プログラム調整中の為、開始・終了時間が若干変更になる可能性があります。 ※一日目20:30終了後から希望者のみで意見交換会を開催を予定しております。 |
会場 | オンライン開催 (zoomを使用予定) |
定員 | 300名(先着順) |
接続環境 |
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参加申込締切 | 2023年11月10日(金) |
参加費 | 第6回学術集会、第4回日本ファシア会議共通(消費税なし)
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申し込み方法 |
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演題募集 |
応募方法の詳細は末尾に記載 |
その他 |
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問い合わせ先 | お問い合わせフォーム |
- 参加申込みされていない会員と非会員は、アーカイブ動画は視聴できません。
- 参加申込をした会員向けに、当日急用等で欠席になった場合でも、当日の収録動画を一定期間視聴にするサービスを提供予定です。なお、知的財産権・録画の質を鑑みて公開可能な動画に限ります。
参加資格は医療系資格所有者です。当会の非会員でも参加可能ですが、できる限り入会申し込み後に会員としての会員としての学術集会の申し込みをお願いします。(入会の詳細は入会案内を参照願います)