一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2021年3月6日(土) に第24回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催しました。今後も、隔週で継続予定ですので、ウェビナー スケジュールをご参照ください。
これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。
概要:第24回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義
今回は、「問診技術、生活指導」分野をテーマの3回目として、再び以下の豪華講師陣で開催しました。
当日は、座長である小林只先生(当会理事・学術局長)の司会の元、約90分の講義と質疑応答で開催され盛況でした。
本手法は汎用性のある技術であり、外来診療・多職種会議・患者家族面談などの臨床、インタビューやアンケート手法などの研究、企業内研修さらには親子・夫婦間の対話においても活用されています。医療分野においては、今回座長を務める、当会学術局長の小林只先生も「問診技術や生活指導技術の基礎を学ぶための方法」としても推奨しています。2019年6月に開催されたJNOSの九州・沖縄ブロック地方会での6時間講演(JNOS会員は会員専用ページ内で視聴可能)、2019年1月に開催された第67回日大スポーツ医学勉強会の講演、他総合診療や地域医療関係の各種学会でもセミナーが実施されてきました。
- 本手法の医療分野における第一人者である、総合診療医・平野貴大先生(日本整形内科学研究会 正会員、国民健康保険大間病院 院長、認定NPO法人ムラのミライ認定 メタファシリテーショントレーナー)
- 整形外科医として、初の本分野を学び実践し始めた永野龍生先生(日本整形内科学研究会 理事・永野整形外科クリニック 院長(奈良県香芝市))
- 本手法を活用し多職種連携推進、その基礎となる症候学への深い造詣とを実践している、総合診療医・並木宏文 先生(日本整形内科学研究会 理事・地域医療振興協会 十勝いけだ地域医療センター)
今回の講演プログラムは以下でした。
- 第1回の抄録(JNOS公式HP)
- 第1回の報告ページ(JNOS公式HP)+講義動画の一般公開→テーマ「精密診断」
- 第2回の抄録(JNOS公式HP)
- 第2回の報告ページ(JNOS公式HP)+講義動画の一般公開→テーマ「生活指導・行動変容」
今回は、過去のセミナーの内容を踏まえて、今回は実践トレーニングの第1回目となりました。
事前課題を実施頂いた上での実践的セミナーであり、当日も実体験および自己の思考の癖を振返りながら参加者は経験値を積むことができました。
動画の一般公開:第24回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義
第24回JNOSウェビナーの動画およびディスカッション(約90分)は、会員限定公開です.
【目次および概要】
- 00:13:開会の挨拶、本日の全体の流れ
- 02:28:講義1/事前課題1+個人ワーク
- 事実質問・PCM(BPSモデル:bio-psycho-socia modell 生物心理社会モデル)の復習
- 「事実」とは「客観的に、過去に起こった出来事」である。
- ワーク:「〇〇」を例に事実質問を20個。さらに当日にプラス10個事前質問を考えてみましょう。
- 27:18:質問・ディスカッション
- 「オープン・クエッション」と「クローズド・クエッション」の使い分けについて教えて頂けますか?
- 34:30:講義2/事前課題2+個人ワーク
- 質問の例題に対して考えてきた「事実質問」へのフィードバック
- ワーク:列挙された質問に対して、「事実、感情、考え」のうち何の答えが返ってくる可能性が高いのか検討してください。
- 45:31:質問・ディスカッション
- 適切な質問とは、より「事実」としての回答が返ってくる可能性が高い質問という意味で理解して良いでしょうか?
- 1:00:14:講義3/当日課題1+グループワーク
- 事前質問2の内容について、BPSモデルで分析・整理する
- ワーク:診断について
- 2つの病歴を、別々の時間経過と症状の「経過図」として図式化してみましょう。
- 2つの図の差異を検討し、どのような病態の可能性が高いのか検討しましょう。
- 1:18:30:まとめ、閉会の言葉
【追加情報】ダイジェスト版を2021年7月に公開しました。
- 専用フォーラム内でディスカッションもあり。
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