
第127回 ウェビナー [治療技術の学習]サムペインシンドロームその2/論文公開記念! 局所収縮反応(LTR/得気)とファシアの重積部 (Stacking fascia):11,205動画/10.5年のUS-FHRの解析
一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2026年7月18日(土) に第127回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたします。
今回のテーマは治療技術の学習として「サムペインシンドロームその2/論文公開記念! 局所収縮反応(LTR/得気)とファシアの重積部 (Stacking fascia):11,205動画/10.5年のUS-FHRの解析 」となります。
- 講師
- 木村 裕明 先生(日本整形内科学研究会 理事、木村ペインクリニック院長(群馬県前橋市))
- 堀米 秀法 先生 (日本整形内科学研究会 会員、木村ペインクリニック (群馬県前橋市), 鍼灸師・柔道整復師)
- 田島 雅大 先生(日本整形内科学研究会 理事、木村ペインクリニック (群馬県前橋市)、理学療法士・鍼灸師)
- 司会・座長
- 小林 只先生(日本整形内科学研究会 代表理事、弘前大学総合地域推進学講座 講師、株式会社アカデミア研究開発支援 代表取締役社長、1級知的財産管理技能士、総合診療医
【抄録】
本ウェビナーでは、Local Twitchの観察研究、Fascial Capacitor ModelおよびFascial Memory Reset仮説、さらに母指痛に対する部位別治療プロトコルを一連の研究体系として示し、Fasciaの形態、機能、症状および治療反応を結び付ける臨床研究の現在地を提示する。
前半では、FHRの針先付近に一瞬だけ生じる局所単収縮(Local Twitch)を取り上げる。この現象は、従来のトリガーポイントにおける局所単収縮反応や鍼治療時の得気との関連が示唆される一方、どの解剖学的構造で生じるのかは体系的に検証されていない。そこで、2015年から10年6か月にわたり保存された11,205本の超音波動画を対象に、フレーム間画素差分を用いたAI解析を「巨大なふるい」として活用し、短時間・局所的・単発性という特徴を有する候補を抽出する。最終判断は人が行い、独立二重評価によって確認された主要解析対象89例のすべてで、針先がstacking fasciaに接触していることを示す。この結果は、局所単収縮がFHRの標的構造への到達を示す客観的所見となり得ることを支持する。ただし、stacking fasciaに到達した際に局所単収縮が生じる確率や、症状改善との関係については、今後の前向き研究が必要である。
出版論文:
・タイトル:Local Twitches During Ultrasound-Guided Fascial Hydrorelease Occur Within Stacking Fascia: A Retrospective Analysis of a Large Video Archive
・掲載誌:Medical Sciences(MDPI、Impact Factor 5.9、JCR Q1)
・DOI:10.3390/medsci14030350(Med. Sci. 2026, 14(3), 350) https://www.mdpi.com/2076-3271/14/3/350
・著者:木村裕明・廣木忠直、小林只、小幡英章後半では、ドケルバン腱鞘炎、母指CM関節症、手根管症候群、交叉症候群、筋筋膜性疼痛症候群を、個別に分断された疾患ではなく、母指・手関節・前腕に連続するFascia異常を共有する「母指痛症候群」として捉える。運動方向、収縮・抵抗・伸張による疼痛再現、ワンフィンガーによる疼痛部位の確認、超音波所見を統合し、疼痛源をマッピングする。そのうえで、第1~第3伸筋区画、腱交叉部、橈骨動脈周囲、母指球筋群、CM関節、長母指屈筋、正中神経、手根管などを含む15ポイントのFHRから、症例ごとに必要な部位を選択する。(現在論文投稿中)
特に、変形性関節症(OA)では、軟骨下骨の微小血管における血流低下や動脈硬化性変化が、軟骨変性に先行して発症・進行に関与する可能性が示されている。本講演では、橈骨動脈が嗅ぎタバコ入れを通過し、深掌動脈弓から母指主幹動脈へ連続して母指CM関節周囲を灌流する解剖学的経路に着目する。動脈周囲のstacking fasciaによるentrapmentが血流を阻害しているとの仮説に基づき、動脈周囲Fasciaハイドロリリースによって血管周囲組織を解放し、CM関節への血流を改善できる可能性を提示する。本アプローチは単なる疼痛治療にとどまらず、OAの血管病態そのものへの介入を目指す未開拓の治療仮説であり、今後の血流評価と臨床研究による検証が必要である。
過去の最先端シリーズ
- 第122回JNOSウェビナー(2026年4月25日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第15回|(1)ファシアメモリーリセット仮説 まとめ (2)サムペインシンドローム 最新版、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ(堀米、田島)、浅賀 亮哉、司会:小林只、申込みページ
- 第117回JNOSウェビナー(2026年1月24日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第15回|副筋論文から読み解く、FHRの治療ポイント」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ(堀米、田島)、司会:小林只、申込みページ
- 第112回JNOSウェビナー(2025年9月20日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第14回|ハムストリング肉離れ後の症状(慢性期・後遺症)、膝関節伸展障害へのパッシブリリース」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ(堀米、田島)、司会:小林只、申込みページ
- 第109回JNOSウェビナー(2025年7月26日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第13回|腰背部痛・腰下肢痛(突発性横隔神経麻痺の治療の応用含む)へのFasciaハイドロリリース」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ(堀米、田島)、司会:小林只、申込みページ
- 第108回JNOSウェビナー(2025年7月5日 20:00~):分野「治療技術の学習」、テーマ「最先端シリーズ 第12回|むち打ち症に対する総合診療②~ストレートネック、胸郭出口症候群(TOS)との共有技術~」、講師:小林只、司会:田中稔 申込みページ
- 第104回JNOSウェビナー(2025年4月26日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第11回|頭頸部痛とファシア~片頭痛の病態の変遷を踏まえて~」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ(堀米、田島)、司会:小林只、申込みページ
- 第102回JNOSウェビナー(2025年3月29日 20:00~):分野「治療技術の学習」、テーマ「最先端シリーズ第10回|むち打ち症に対する総合診療~局所(注射・鍼・物療)☓ 内服(西洋薬、漢方薬、ビタミン・サプリ) ☓ α~」、講師:小林只、司会:田中稔、申込みページ
- 第98回JNOSウェビナー(2025年1月18日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第9回|腋窩弓、血管、耳下腺、片頭痛+α」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会:小林只、申込みページ
- 第94回JNOSウェビナー(2024年9月21日 20:00~):分野「学術集会前企画」、「最先端シリーズ 第8回:パッシブリリースの応用とコツ(関節の軸を意識する)+腰下肢痛のパッシブリリース」、出演者:木村裕明、小林只、申込みページ、(非会員の学会参加者も参加無料)
- 第91回JNOSウェビナー(2024年7月27日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第7回|A.凍結肩に対する治療 B.耳下腺リリース(顔面神経リリース)C.自発放電研究 D.坐骨神経様症状に対するパッシブリリース」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会:小林只、申込みページ
- 第87回JNOSウェビナー(2024年5月11日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第6回|表層のパッシブリリース+ファシアストレッチテスト+α」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会:小林只、報告ページ
- 第82回JNOSウェビナー(2024年2月17日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第5回|末梢神経に対するパッシブリリース② 手根管、足根管、腕神経叢ほか」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会:小林只、報告ページ
- 第80回JNOSウェビナー(2024年1月13日 20:00~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ 第4回|フープ機能から再考する変形性膝関節症の新しい治療法、末梢神経に対するパッシブリリース(坐骨神経を例に)」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会:小林只、報告ページ
- 第78回JNOSウェビナー(2023年10月21日 20:30~)分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ~第3回 股関節パッシブリリースほか~」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会:小林只 申込みページ、報告ページ
- 第75回JNOSウェビナー(2023年8月19日 20:30~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ~血管と痛み~第2回」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会:小林只 案内ページ、報告ページ
- 第71回JNOSウェビナー(2023年6月10日 20:30~):分野「治療技術の学習」、「最先端シリーズ~血管と痛み~第1回」、講師:木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会:小林只 申込みページ、報告ページ
開始は20時00分となりますのでご注意ください。(参加開始は19時40分)
詳細は下記をご参照ください。多くの方のご参加をお待ちしております。
第127回 JNOSウェビナー[Web Seminar]
| 日時 | 2026年7月18日(土) 19:40(参加開始) 20:00(ウェビナー開始) 21:30(終了)
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| 参加申込開始・締切 |
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| 主催 | 一般社団法人日本整形内科学研究会(Japan Non-surgical Orthopedics Society; JNOS) |
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| その他 |
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| 問い合わせ先 | 一般社団法人日本整形内科学研究会 お問い合わせフォーム |















